4.新製品の誕生

■KHK標準歯車の新製品の誕生(2例)

■受注歯車からの情報で得た新製品

 1975年頃の昼休みに一人のお客様がミクロンホブを持ちながら平歯車・ラック(CP5mm)各1個の歯切りを依頼に来ました。対応した小原昭治は、顧客から「市内の歯車工場で各1個の歯切りを断られ」と言われ、歯切り内容を聞きましたら「ステッピングモーター」を利用してmm単位で移動する装置用の歯車でした。

当時のラックは、モジュール×π(3.14159)=mmの移動で回転運動を直線運動に変える目的の歯車です。移動距離をCP×歯数=mm単位で動く歯切りは始めてでした。平歯車は、お借りしたCP5のホブで歯切り、ラックはDP16(圧力角20°)シングルカッターで、5mm間隔で歯切りを現場でして頂き無事納品が出来ました。この時、小原昭治は新製品CP平歯車・ラックの製造販売を提案・実行しました。初期は、CP5,10mmでその後CP15を販売して、ラックの主要製品に成りました。「受注歯車から新製品が誕生した一例」です。

■展示会で見学者からの情報で得た新製品

 ●1975年頃の晴海「工作機械見本市」で顧客が前面浸炭焼入り歯面研削したMSG歯研削歯車(側面・内径研削)高級平歯車製品(企業イメージアップ製品)とSS(S45C)安価な平歯車の中間製品が欲しいと言われました。展示会終了後、小原昭治がSSG平歯車新製品(S45C素材で歯面高周波焼き入れ後内面研削・歯面研削)を提案・販売を開始しました。この新製品は社内・同業他社の方々から「歯研平歯車の下穴製品は売れない・歯車を知らない歯車屋」と批判を受けましたが、何と評判良く売れる新製品の一つに成りました。「歯車メーカーの考えだけでなく顧客が求める歯車が売れる新製品」の一例です。

 同業他社の負けない技術が隠れている新製品開発が必要です。